中古シャフトで理想のセッティングを引き当てる確率は1パーセント以下という現実

ゴルフ工房での試打で最高の1本に出会ったとき、同じ品番のシャフトをネットオークションや中古ショップで探せば安く手に入る、そう考える方もいるかもしれません。

しかし、物理的な数値と工房の経験から言えば、中古シャフトがあなたのセッティングに完璧に一致する確率は、100本に1本もありません。つまり1パーセント以下というのが現実です。

なぜ試打と同じ品番をネットで買っても失敗するのか?

実際、過去にはこのようなケースもありました。

工房で試打したシャフトの写真を撮り、ネットで同じ品番を探して購入したが「打ってみたら全然感触が違った」とこちらに相談やクレームをされた方がいらっしゃいます。

正直に申し上げますが、こうしたケースで私たちができることは何もありません。
なぜなら、同じ名前のシャフトであっても、組み上げ方次第で全くの別物になってしまうからです。

プロが教える中古シャフトに潜む3つの不確定要素

同じ品番なのに、なぜ別物になってしまうのか。中古品には見た目では決して分からない決定的なリスクが3つ存在します。

見た目では判別不能なチップカットのリスク

中古シャフト、特にスリーブ付き製品における最大の落とし穴です。
前の持ち主が左へのミスを嫌って先端を0.5インチ切る、いわゆるチップカット加工をしていても、外観から判別することはほぼ不可能です。
先端をわずかに切るだけで振動数は跳ね上がり、シャフト特性はハードな別物へと変わってしまいます。

組み上げバランスの不一致が生む別物の振り心地

シャフトが同じでも、装着するヘッドの重量、接着の深さ、グリップの重量、そして何インチで仕上げるかによって、振り心地(振動数)は劇的に変化します。
たとえ同じ品番を買ったとしても、長さが1ミリ、バランスが1グラムずれるだけで、プロが提案した正解の数値からは大きく外れてしまいます。

目に見えない素材のヘタリと劣化

カーボンシャフトは使用頻度や保管状況により、目に見えないレベルで強度が変化、つまりヘタリが生じることがあります
特にパワーヒッターが使い込んでいた個体などは、設計通りの数値が出ないケースも珍しくありません。中古市場に出回っている理由は、前の持ち主が合わなかったからであることを忘れてはいけません。

結論:ゴルフクラブの真価は品番ではなくプロによる精密な組み上げにあり

ゴルフクラブは、パーツを組み合わせた後の最終的な数値がすべてです。
他人の体型に合わせて仕立てられたスーツをそのまま着ても、最高のパフォーマンスは発揮できません。

当ガレージでは、振動数や重さを考慮して、お客様のポテンシャルを最大限に引き出す1本を組み上げることに注力しています。

写真を撮って中古市場の当たり外れに投資をする前に、プロの数値管理に任せる価値をぜひご検討ください。